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  いよいよ大学の登録日

トゥールーズ (フランス)



豆のなる謎の木に秋を感じつつ、大学生活が始まる

 

フランスに来て2ヶ月。ついに、大学生活が始まろうとしている。今日は、大学の登録日だ。これまでは、単に「入学許可のある若者」に過ぎなかったのだが、登録が終われば立派な学生として扱われるのだ。

朝9時に集合なので、ちょっと早いが8時に家を出る。朝はとても寒い。道行く人はコートや革のジャンパーを着ていた。

サマータイム制のせいで朝は日が昇るのが遅い。8時を過ぎてようやく明るくなり始めるという感じだ。なのに、この時間にはすでにカフェや雑誌店など、たいていの店は開いていた。

先週末、テスト結果が大学のサイトで公開されたので、前もって見ておいた。それによるとぼくはニーヴォー・アンというレベルになるのだそうだ。登録はレベル順に、今日から5日間かけて行う。今日行くということは、まあ、そういうレベルだということだ。

このレベルの学生は30人程度いるはずだが、フランス語力に自信がない人は先輩や知人に付き添いを頼んでいるらしく、40人以上が教室にいた。

時間通りに行ってもなかなか始まらない。そもそも先生が来るまで部屋の鍵が閉まっているし、先生は9時になるまで来ない。それからスライドなどの準備をするので、早く行っても無駄なのだ。

それを知ってか知らずか、みんなちらほら遅刻してくる。2時間経過してから遅刻してくるつわものも何人かいた。

集まっている人も雑多だ。年齢も幅広いし、乳母車を押している女性も2人いた。国籍は様々で、隣に座っていたのはキューバ人だったし、その隣はオーストラリア人だった。日本人はもうひとりいたが、けっこうしゃべれるらしく、上のクラスに編入してほしいといっていた。

登録というのはまったくの事務手続きだ。大学の登録用紙を書いて、必要書類を提出し、学費を納入する、それだけなのだが、この登録用紙がかなり難しい。

先生がスライドを使って説明するのに従って一項目づつ書いていくのだが、説明はもちろんフランス語なのでなかなかわからない。ただ、例外的に助手がスペイン語でも説明していた。スペイン人が多いからか、スペイン人は間違いが多いからか、どちらだろうか。

全項目を書き終えると、個別にチェックを受け、学費などを渡すため、先生の前に並ぶ。この列がなかなか進まない。みんないい加減に書いているのか、修正に時間がかかる。なかには、フランス語も英語もまったくできない人もいて苦労していた。

目立っていたのが2人いたが、どちらも韓国人だったようだ。必要な書類(学位証明書)を用意しておらず、それに関する説明もよくわかっていないようだった。仕方ないので、午後に来なさいということで帰らされた。

もうひとりは、学費を現金で払おうとしてとがめられていた。小切手か銀行で発行してもらう小為替で支払わなければならないのだが、その説明がわからないようで、首をひねるばかりだった。小切手の習慣がない国には確かにわかりにくい。

そんな連中ばかりなので、うまくやっていけそうな予感がした。

学内の設備をちらちら見ながら帰ったのだが、昼を過ぎると雲ひとつない青空が広がり、真夏の暑さがぶり返した。


必要なものを以下に参考まで。

・学位証明書(もしくは、大学入学資格があることを証明するもの。オリジナルとフランス語訳)

・戸籍抄本(オリジナルとフランス語訳)

・証明写真2枚

・学費及び保険の支払い(小切手か小為替。金額は加入する保険の内容によって異なる)

フランス語訳の書類は、法定翻訳を請け負っている翻訳会社やフランス語学校に翻訳してもらった書類を、フランス大使館で翻訳査証をもらったもの。

 

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