Gamecat.com > 2002年 > 10月の目次 > 10月16日(水)
  散髪はざっくりと15分

トゥールーズ (フランス)

 


キャピトル広場から歩いて8分、おしゃれ通りを抜けたエスキロールというエリアにある理髪店


近所のおしゃれな美容院は夜になると青くなる

 

髪がずいぶんと長くなった。そういえば、もう半年近く髪を切っていない。最後に行ったのは日本を出る2ヶ月以上前だったと思う。

別に長髪でもいいのだけれど、髪が長いとジェルやシャンプーを大量に使ってしまうのがもったいない。この辺で売っているジェルはほとんどが髪の柔らかいフランス人向けなので、ぼくの直毛をコントロールするにはなおさら大量に使わなければならないとうこともある。

もともとさほど髪型にこだわりもない。うっとうしいくらい長くなると、ばっさり短くするという経済的なサイクルを繰り返している。

トゥールーズには理髪店が非常に多い。密度でいうと表参道よりも多い。たいていは個人経営の小さな店で、価格も安い。高級店もちらほらあるのだけれど、どちらかというとひっそり営業しているようで、あまり目立たない。日本のように理容と美容に違いがあるのかはしらないが。

今回は効率重視の大型店へ行ってみた。日本でも1000円でカットが出きるQBハウスなんていうのがあるようだが、この店は14.50ユーロと、トゥールーズでは最安値の部類に入るだろう。

予約もなくふらりと入店したが、特に問題なし。

まずはシャンプーから。日本と違って、マントは後ろから羽織るものだった。それになかなか気がつかず、「コムサ、コムサ(こんな風にやりなさい)」と教わりながらようやく身に付ける。

シャンプー台もリクライニングするものではなく、後ろにもたれるだけ。シャンプー・シンクが首を包むような形をしており、頭を後ろに傾けるだけでよいのだ。耳の周りから思いっきり水が顔に流れてくるが、首にまいた分厚いタオルが吸い込んでくれる。「かゆいところはないですか?」というような無駄な会話は一切なし。

次は日本とほとんど同じ、鏡の前の回転椅子に座って、カットをしてもらう。カット担当はシャンプー担当とは別の人。

カットの仕方は非常にざっくりとしたものだ。はさみはあまりつかわず、大きなクシをあて、クシに沿うようにバリカンで髪を落としていく。「思いっきり短くしてくれ」というと、本当に思いっきり短くしてくれた。それも、まったく躊躇なしに。

というのも、日本だと「こんなに伸ばしているのに本当に短くしていいのかなあ…」という遠慮をするものだ。だからいつも「もっと短くお願いします」というやり取りをしていた。これは「髪型を維持する」という感覚に基づいているのだろう。ちょっとだけ手入れをして長さやスタイルはそのままにし、頻繁に美容院に通う、それが日本的な考え方かと思う。フランスではぼくのように、伸ばして短くする経済的な感覚が普通なのだろう。

あっという間にカットが終わった。カット後のシャンプーはなし。入店から15分たらずで全てが終了した。

非常に安いとはいえ、理髪店の価格はフランスの物価からするとやや高めの感じ。そんなに頻繁には行かないのだろう。

ちなみに、カット後にシャンプーをしないとけっこうひどいことになるので、さっさと家に帰るべきだった。あちこちに短い髪をばらまいてしまった。

 

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