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| 道をふさぐ材木の山の正体 |
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トゥールーズ (フランス) |
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自分の部屋で勉強していると、前の道路で轟音が鳴り響いた。何ごとかと思って飛び出すと、よくもこの道に入ってきたものだと思うほど大きなトラックが荷台を上げて、なにかを道路にまいていた。 砂利でも入れているのかと思って見てみると、荷台からすべり落ちていたのはものすごい量の燃えカスの材木。ところどころから釘が飛び出していて、中には本や人形の燃え残りまで混じっている。 この騒ぎの陣頭指揮に当たっているのはどうやら向かいのムッシュのようだ。いったいこれは何なのかとたずねると、火事があったので燃えカスをもらってきたのだとのこと。 よくよく聞いてみると、暖炉に使う薪がとても高く、4本で2ユーロもするので、火事のゴミとして出た材木を有効活用するのだそうだ。 それにしてもすごい量だ。完全に道路を塞いでいる。通行止めだ。ムッシュは1日中、片づけをしていたようだが、通りがかる人がみんな、「これはなんですか」と聞くし、その度にあれこれと世間話をするので、一向に進まない。 夕方になってもまだ片づけをしていたので、「ご精が出ますね」と話しかけると、おもしろいものがいろいろあるので見ていきなさいと誘われる。アバンギャルドな手作りアートの門をくぐると、敷地の中にはあちこちで集めてきたゴミの山、山、山。 腐りかけのテーブルがほしいかと聞かれたが断る。壊れた洗濯機はどうかねと聞かれるが、やっぱりお断りする。ご親切には大変感謝いたしますが、なにぶん置く場所がないものですから。 しかし、そのゴミの山の向こうには、大きくきれいなプール、そして、立派なお屋敷… 「老人と海」に出てきそうなこのムッシュはいったい何者なのだろうか… これほど立派な屋敷に住みながら薪代を節約しなければならないとは… そもそも今も暖炉があるとは… |
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