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  互いにわからなかったブルガリア人

トゥールーズ (フランス)

 


ブルガリアはヨーロッパの東のはずれでトルコに接し、ギリシャの北側にある

 

クラスにブルガリア人が2人いたのだが、1人がしばらく来ていない。挫折したのだろうか。ブルガリアは音韻体系がフランス語とかけ離れているのかして、彼は発音に非常に苦労していたのを覚えている。

学校が始まって間もなくのことだが、この2人が互いに互いのことを知らなかったので、「ブルガリア人はもうひとりいるよ」と、ぼくが紹介してあげた。

お互いに驚きながら、あれこれと母国語で会話を交わしていた。

ふと不思議に思ったのだが、ブルガリア人はお互いに相手がブルガリア人かどうか、見分けることができないのだろうか。

日本人同士ならひと目でお互いに日本人かどうかがわかる。韓国人や中国人も似てはいるが、日本人からするとその微妙な違いもたいてい見分けることができる。

ブルガリア人同士、見てわからないものなのだろうか。たしかに、この二人は見た目がずいぶんと違う。それに、ブルガリアでは目の色や髪の色もひとそれぞれだという。東西が交流する場所にあった国なので、さまざまな民族が混血したのだろう。バルカン半島の情勢を難しくしている事情もきっとそういったことに関係しているのだろう。

そういえば、自己紹介した翌日に、中国人から「きみは韓国人だっけ?中国人だっけ?」と聞かれた。

あれだけ広くて、さまざまな民族がいるのだから、そもそも「中国人」という言葉は「日本人」という言葉と、意味の層が違うのだろう。

 

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