|
|
|||
|
|
走行距離 9055km |
ВЕЛИКО ТЬРНОВО |
|
|
|
|||
| * ふたつの川に挟まれた街と城塞 | |
|
|
ブルガリアの道はそれほど悪くない。むしろ、状態はいいと思う。国境を越えてからはずっと、片側一車線で、木々に囲まれた山の中を通る。交通量は少なく、楽に走ることができた。状態の悪いエリアもあるが、がたがたしているというよりは、まるで波打つような起伏がある。これはある意味、気持ちがいい。そう思っていると、突然、巨大な穴が待ち受けていたりするので、あなどれない。眼をしっかりと見開き、できるだけ遠くまで路面を見ていないといけない。 この日は、人口7万人の街、ブルガリアでもっとも美しい景観を持っていると評判のヴェリコ・タルノヴォにやって来た。 ガイドブックによると、ここだけは見逃してはならない、中世のブルガリアを知る絶好の場所、ということだ。 この街は蛇行するふたつの川に挟まれた断崖の上に立っている。だから、反対岸から見ると、岸壁に張り付くように家が並んでいて、さすがに絶景だ。 人口7万5000人、街の中心を幹線道が通り抜けるので、すぐにホテルは見つかった。車を停めるところも、混雑しているが、見つかった。人口の割りに大きさを感じさせない、と思ったら、新市街は道路沿いに20分ほど歩いたところに広がっていて、そちらに行くと団地がたくさん建ち並んでいた。 それにしても排ガスがひどい。地元の人によると、25年ものなんてごく普通に走っているそうだ。なぜかブルガリアの古い車は黒煙ではなく、白い煙を吐いている。 商店を見ていると、今までの東欧の国とは違って、服飾店が多い。若者たちはみんなおしゃれだ。こういうタイプの人たちを見たのは、ポーランド以来だ。露出度は高いし、ハイヒールを履いているし、香水もつけている。東京人のようなビッチ系ファッションが多いのも刺激的だ。こんな小さな街でこれだけおしゃれなら、ブルガリア人は相当のおしゃれ好きなのだろう。若い女の子同士で手をつないで歩いているのをよく見かけるが、習慣なのか、同性愛者なのか。 夜はとてもにぎやかだ。カフェやレストランはとてもにぎわっているし、巨大なインターネットカフェは満員だった。 物価はスロバキア並みに安い。通貨はleva レヴァ。1 leva が70円くらい。コーラ500ccが0.65から1.20 leva 程度。洋モクが100円足らず。(正確にいうなら、leva は複数形で、単数の場合は lev だ) どこで食べるかかなり迷ったのだが、簡単にすませたいと思い、ファミレスっぽい店に入った。清潔なファミレスが新しく増えてきているようだ。この街では、食べ物はあまりおいしいものには出会わなかった。 翌日、川沿いを歩きながら、一番の見どころである、ツァレヴェッツ城塞を目指した。 対岸から街を見ようと思ってふらふら歩いていると、丘の上に登ってしまい、城塞にたどり着くまで1時間以上を要してしまった… この城塞は相当な規模の城壁を残している。最初にトラキア人によって築かれ、ローマ人がやってきて、次にビザンチンがやってきた。それからスラヴ人、ブルガリア人、再びビザンチン、というように変遷する。 城壁の中には400の住居と18の教会があったと言われる。それだけでもどれほどの規模か想像が付くだろう。中は本当に広い。城壁の中を歩いていて、森のような場所に迷い込んだのは初めてだ。 残念なことに、発掘も再建作業も終了しているようで、かつての生活風景を想像するには難しい状態で放置されている。 唯一再建されているのは、丘の上の教会。街全体を見下ろす存在感のある建物だ。内部は、ややフォビズム風の新しい宗教画で埋め尽くされている。 街には、他に、中規模のミュージアムや、見事な教会がいくつかある。街の外にも4つほど教会があって、それぞれ個性があるのだが、歩いていくにはちょっと遠いかも。それと、アルバナシはほんの数キロの距離。 (2004年9月14日〜15日)
|
|
|
|
|
|
Gamecat.com
に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。 |