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   オータン

走行距離  685km
訪問都市      3

 Autun (フランス)

 

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* ガロ=ロマン時代の夢の跡



高い塔を持つカテドラルを真ん中に、全景はとても美しい


これが修復されたローマ劇場だ! 座るとサッカー場と湖を見渡すことができ、妙にゆったりする


これが謎のローマ・ピラミッドだ!


謎のボイン山。これこそピラミッドではないか?と思ったが、なんの解説もなかった


逆光の中そびえるヤヌスの神殿


カテドラルはどことなく大雑把な感じ


見事な柱頭は魅力。これは、キリストちゃんの誕生に駆けつけた3人の賢者。「プレゼントでげす」「おお、すまんな」「えへへ」「今後ともごひいきに」


タンパンもけっこう魅力。天上世界を描いた部分よりも、一番外側が面白い。十二星座と月々の労働が彫られている


「オータンにおける日本年」ということで、ミュゼで展示をやっていた。「オータンにおける」という狭さがいい
夜通し雨だったが、朝はいい天気になった。まったく陰のないところにテントを立てたので、朝日の直射で目を覚ます。テントの中が熱されて、たまらなくなって外に出ると、まだ8時で、空気は冷たく、すがすがしい。

さっさと北上してアルザス・ロレーヌ地方まで行き、ドイツに入るつもりが、思ったよりもブルゴーニュ地方がおもしろいので、長居することにした。

というわけで、クリュニーを発って、無数の丘を越え、オートンという街にやってきた。

ガロ=ロマン時代のもっとも重要な街だということだが、今は見る影もなく、街の周辺にいくつか大きなローマの遺跡が残るのみだ。当時の様子を想像するのは難しい。

ガロ=ローマというのは、ローマ占領下のフランス地方のことだ。ぼくの愛読書、カエサルの「ガリア戦記」に描かれているのが、この辺りだ。

おもしろいのはローマ劇場。中世には建材として解体されてしまったが、いい感じに修復されている。埋もれ加減が見事だ。この劇場は湖のそばにあり、間には小さなサッカー場がある。こんなところでスポーツをするのも楽しいだろう。

さらに街外れを行くと、ローマ時代に墓場だったらしき場所に、大きなピラミッドの残骸が残されている。高さは27メートルもあるという、とても珍しい代物だ。ぼくの感覚だと、ローマ人は記念碑は一枚岩で作りたがったものだ。だから、小さな石か煉瓦の積み重ねでこういったものを残したというのは、不思議な感じがする。数度の発掘調査は不首尾に終わり、正体は解明されていない。

街中にはカテドラルがあるが、ずいぶんと大雑把な印象を受ける。すばらしいとされるタンパン(破風)は、物語性に富んだ個性的な図案でチャーミングだが、状態はそれほどよくない。教会の中にはいくつもすばらしいシャピトル(柱頭)があり、柱頭の展示室もある。解説がしっかりと用意されているのが心強い。

街中には見所はカテドラルと小さなミュゼくらいしかなく、ローマ時代の遺跡は街の外側に散在している。そのため、車がないとけっこう見てまわるのは大変だ。ぼくは歩いて回ったが。この街は駐車スペースはとても多いので、車で入っても苦労はしない。

半日ほどで切り上げ、次の投宿地アヴァロンに向かった。

(2004年7月19日)

 

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