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走行距離 10485km |
Edessas |
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| * 運河をめぐらせた、水の流れる街 | |
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海岸で、キャンプ用のガスコンロでコーヒーを沸かして朝食。もう秋だからか、静かだ。なのに、日差しは真夏のように強い。 ギリシャ北部は、古代ギリシャの大きな遺跡が少ない。かわりに、アトス山に代表されるようなギリシャ正教の修道院や教会が多数ある。古代マケドニアの数少ない遺跡は北部に集中しているが、保存状態や発掘状況からすると、目玉にはなりにくい。むしろ自然の中でトレッキングなどを楽しむのに適した地方だと思う。 昼食を終えるとテントを畳み、西へと進んだ。今日の移動は簡単だと思っていたが、距離を計算してみると420キロもあった。どうりで疲れたわけだ。 このルートを取るなら、普通はテッサロニキに滞在するべきだろう。だが、イスタンブールの喧騒に疲れてしまったこともあり、大都市を避けて、エデッサという小さな街まで西に進んだ。 これから先はひたすら西に進んでいくことになる。午後になると日差しが強くて、恐ろしく暑い。車の中に迷いこんだ虫たちが、熱のために、ダッシュボードの上で驚いたように跳び上がって死んでいく。 そんな中、ご飯も食べず、水分も補給せず、420キロを走りとおしていたので、体調がおかしくなってしまった。水を飲むと、あっという間に、お尻の穴から放出されるのだ。これはいけない。 エデッサの街は、人工的だ。街中に運河がめぐらせてあり、公園が至るところにある。噴水や小さな滝といった、水にまつわる演出もあちこちにある。運河沿いには数多くのカフェやレストランが建ち並んでいて、夜遅くまでにぎわっている。 街は断崖の上にあり、運河を流れる水はやがて崖にたどり着き、大きな流れとなって、音を立てて落ちていく。大きな滝の周辺には広い公園があり、ちょっとした博物館や、古い建物が並んでいる。 こう書くと、なかなかステキな街ではないかと思うかもしれない。ぼくもそう思ったから、わざわざやって来たのだ。だが、実際はどうか… 運河の水は少なく、富栄養化が進んでいるからか藻がびっしりとこびりついており、ドブ川になる直前だ。匂いがする場所もある。 外見をまるで気にせずに建てられた集合住宅が多く、老朽化した姿をさらしている。 滝の周辺はさすがに整備されているが、設備がきちんと機能しているようには見えない。歩いている人もまばらで、若者たちが物陰でハレンチなことをしているばかりだ。 夜になると、スクーターに乗った小僧どもが大挙して街に繰り出してきて、騒音と排ガスで通りは汚染される。車が多く、だれも駐車禁止の標識を守らない。(駐車場を見てみると、無料なのにガラガラだった。ほんの50メーターも歩きたくないということか) 運河をめぐらした水の流れる街、それはすばらしい発想だと思う。やりたいことはよくわかる。でも、それがうまく実現していない、それがこの街だ。 わざわざ来る場所ではない。ただ、ぼくは周辺の遺跡を周りたかったので、まあいいかと思う。大きなスーパーが何軒もあるし、食事もきちんとできるし、必要なものはなんでもそろう。ただ、ランドリーが見つからない。最後に洗濯したのはルーマニアでのことだ。そろそろ洗わないとまずい。 この地方にはキャンプ地が少ないらしく、ここではホテルでの宿泊になった。25ユーロのところを18ユーロに値切ったが、大変な出費だ。やはり、キャンプ地に泊まって、10ユーロ以内に抑えないといけない。 (2004年9月22日)
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