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走行距離 6985km |
Bardejov |
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| * おとぎ話の世界そのままの街 | |
![]() 意外なことに、ポーランドよりもスロバキアの方が道路事情がいい
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4日間滞在したポーランドとも今日でお別れだ。朝早くに出発し、スロバキアに向かった。
それにしてもクラコフは渋滞がひどい。市から外に出るだけで1時間も掛かってしまった。市をぐるりと取り囲む高速道路は問題ない。無料だし、幅も広く、トラックの通ったわだちがくっきりと刻まれていることを除けば舗装状態も悪くない。だが、高速を下りて一般道と交わるところでひどく渋滞している。交通量が多いのに、突然一車線になるせいなのだ。その後も、ところどころで工事渋滞。そんなわけで、距離以上に時間がかかって、ようやく国境にたどりついた。 まっ直ぐ南下するルートをとってもよかったのだが、「死の谷」と呼ばれる場所を見たかったので、ポーランドを東に80キロほど進んでから、デュクラという街を通り、スロバキアの国境を越えた。 ポーランド側の出国検査はなく、すぐにスロバキアの入国検査が行われた。そのことを知らなかったので、「どこに行きますか?」と聞かれて、「スロバキアに」と答えてしまった。まさにスロバキアの入り口にいて、その答えはないだろう。 パスポートを出すと、他の書類も一式求められ、隣の車線で待つように指示された。日本人の盗難パスポートを悪用する輩がいるので、アジア人に対する審査は厳しいことがあると聞いたことがあるが、ぼくのパスポートが盗難されたものかどうか照会していたのだろう。20分ほど待たされて、問題なく通過した。 スロバキアの道路状態は、想像以上に良好だ。でこぼこもなく、非常にスムーズに走ることができる。さらに、風景がすばらしい。見渡す限り一面が緑で、深い自然の懐に抱かれているという気持ちになる。走っていてこれほど爽快だった場所はなかなかない。もしかしたらスロバキアはかなりいい国なんじゃないかとの予感を胸に、目的地を目指して走っていった。 本日滞在するのは、バルヂェヨフ(正確な発音不明…)、人口3万人ちょっとの小さな街だ。ここは、中世さながらの旧市街が残されており、世界遺産にも登録されている。 「おとぎ話のような」という形容をつける街や村はヨーロッパにはたくさんあるが、本当にその言葉があてはまると思ったのは初めてだ。ファンタジーの世界そのまま。ティム・バートンの映画に出てくる、森の奥で主人公を待ち受ける謎めいた街のようだ。 街の中心となる広場を取り囲む美しい建物。その中心にあるタウンホール。後方に控える壮大な聖エディギウス教会。 これは本当にすばらしい街並みだ。今回の旅で、美しいとか楽しいとか感じたことは多々あったが、「楽しい!」とびっくりマーク付きで感じたのはこれが初めてだ。 この街は、中世には手工業と通商で栄えたのだそうだ。美しいものを残している街というのは、やはりリッチだった歴史があるのだ。30年戦争の結果、経済は停滞し、街の発展が止まってしまったが、そのおかげでこのような中世そのままの風景が保存された。この広場周辺は、1970年から90年にかけて、900万ドルの費用で改修が行われた。街の規模から考えると、すさまじい額だ。 小さな街なので、ふらふらしながら、何度もいったり来たり、古い市壁に上ったりして日が暮れるまで時を過ごした。 すでに夕方で、ミュージアムなどは閉まっていたので、たいしてやることもなかったのだが、街並みを見ているだけで楽しくなる。 ところで、スロバキアは物価が安いことで有名だが、思わず微笑んでしまいそうなくらい安い。 スロバキア・コルナ Sk で、だいたい1Skが3円くらい。 例えば、この街にはキャンプ場がないのでホテルに泊まったのだが、一泊たったの400Sk、約1200円だ。ツインの部屋でシャワーとトイレも付いているし、駐車場も完備されている。これは安い。 夕飯は、スロバキア名物のローストビーフとシュークルート(サワー・キャベツ)。それに蒸した白パンを付けて、ビールも飲んだのに、119Sk、360円ぽっち。ビールなど500ccで25Sk、75円しかしない。安すぎる! 貧乏旅行者の楽園だ。天国だ! ほどよく酔っ払って、夜景を見て、それからホテルまで車を運転して帰った。 翌朝、もう一度街に行ってミュージアムに入ったりした。日曜日なので、教会ではミサが行われており、入れなかったのが残念だ。ガイドブックによると、この教会はヨーロッパでももっともすばらしいゴシック様式の内装を備えているのだそうだ。スロバキアの人たちも敬虔なキリスト教徒が多いらしく、ミサの最中に中を覗くなど出来なかった。 それどころか、教会の中に入りきれない人たちがあふれ出して、門の外側でミサに参加しているのだ。中から聞こえてくる声にあわせて祈りを唱え、ひざまずき、賛美歌を歌っているのだ。 この街は本当に来てよかったと思う、美しい街だった。 (2004年9月4日)
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